ヲタ卒っていうより・・・〇〇!?
去年の秋ごろにヲタ卒を決心してから、まわりの友だちや家族に「ジャニーズはもう卒業するから。」と、宣言してきた。
まわりの反応は様々だったが、「これからは何にハマるの?」という声が多かった。私、どんな目で見られていたんだろう…と少し不安にもなったが、いざヲタ卒した自分を想像してみると、少しワクワクした。
2016年4月から1年間、私は受験生だった。地方住みということもあり、ジャニーズに触れることができるのは、雑誌、事務所からのメール、少クラぐらいしかなかった。
ある日、本屋に行くと、私は無意識に5誌が置いてあるコーナーに足を運んでいた。だけど、そのコーナーの前に行った瞬間、「私、どうしてここにいるんだろう。」という思いでいっぱいになった。雑誌を手に取って、担当が載っているページを開いても、以前ほど沸かない自分がいることに気づいた。
「好みのカットではないから沸かない」ではなく、「この人物に以前ほどの情熱を持っていない」ということを実感した。
それからというもの、少クラで担当をみても、あまりキャーキャーならなかった。自分の目はテレビの中のタレントをみてるのに、頭は「前ほど沸かないな~。」と思ってしまう自分の中の温度差に耐えられなくなった。
また、ジャニヲタって終わりがないのではないか、ということも考えてしまった。幸か不幸か私は今まで、地方のど田舎に住んでいた。だから、東京である公演に行きたいと思ったら、遠征費がチケット代の10倍するのなんて当たり前だった。そういう理由で、申し込みすら親に許してもらえない公演だってあった。
受験のおかげで、4月から私は関東に住む。私は親の目から離れた生活をすることになるが、参戦しまくるのだろうか。お金もないのに、一人前に「たくさん入りたい。」なんていう気持ちが抑えきれなくなるだろうな、と思う。
だけど、何公演入れば気が済むのだろう。もし全公演入ったとしても、はたしてそれで満足するだろうか。「もっといい席がいい。」とか、「やっぱりあっちの席のほうが近かった。」とか、そんなことを考えてしまうであろう自分が容易に想像できる。
それならば、せっかくだから、ヲタ卒してから関東に住むほうがいいと思った。
それに、結局どんなにがんばっても、私よりたくさん情報をもっている人、私よりジャニーズに詳しい人は数えきれないほどいるということもわかった。
もちろん、ジャニーズについての知識を競うためにヲタでいるわけではないし、くだらないことを考えてるのはわかってるけど、勝てないってわかってる世界で生き続けるのは、私には無理だと思った。
というか、私が何冊雑誌を買おうと、公式写真を買おうと、担当が私の名前を知ることは、まずない。「客席を埋める大勢の中の一人」でしかないのならば、自分に時間を費やして、「担当より有名になる」ぐらいの気持ちでいろんなことをがんばって、何かの番組で共演して、「**さんと共演できて嬉しいです。」って担当に言わせるぐらいになってやろうと思った。 こんなふうに考えると、とてもワクワクしてくる。
でも実際、いくらこんなふうに頭で考えたって、心残りがあったら卒業はできないと思う。私はいつも、何を選ぼうか迷ったとき、「どれかの選択肢に決めた自分」を思い浮かべて、「後ろ髪をひかれないかどうか」を確認する。
だから今回も、「ヲタ卒した自分」を想像してみた。だけど、心残りはなかった。担当がのぼりつめていく過程を、私が知ってるのはほんの一部かもしれないけれど、みることができて、うれしかったし、たのしかったし、仕事に向かう姿勢とかがとても大好きで、「私も担当みたいに、かっこいい人になりたい。」といつも思っていた。「ジャニヲタがかっこよくないから」ではなくて、私自身が目指すかっこいい人になるためには、「私自身がヲタ卒すること」が必要だと自分で考えた。仕事とジャニヲタを両立している方や、勉強とジャニヲタを両立している方はたくさんいるし、本当に尊敬する。
これって、よく考えてみると、「ヲタ卒っていうより、自立!?」って思った。
自立は、「他への従属から離れて独り立ちすること」らしい。もしかしたら、ジャニヲタでいたことは、私にとって、何かに従属している安心感を得るためでもあったのかな、なんて思った。何回も同じ動画をみたりするのも、度が過ぎると、時間の無駄だということもわかったし、結局その行為によって自分は何も成長しないことに気づいた。今年、自分のために勉強して、少しは成長を実感できたからこそ、そういうことに気づいたんだと思う。
ちなみに、もし、またジャニーズに対してときめいても、ジャニーズを生活の中心におくことはないと思う。そのくらい、このヲタ卒には自信があるし、だからこそ、まわりのみんなにも宣言したし、自分は少しかもしれないけれど自立できたと思っている。
今までありがとう!
ジャニヲタは卒業するけど、ずっと応援してるよ!
女の子だけでなく、まわりの高身長イケメンたちや、年齢が2倍近くありそうな男性、女性を次々とオトしていく、不思議な魅力をもつあなたは、ずっと私の憧れだし、いつか必ず、お金ではなくて、私の努力であなたの近くに行けるくらい、すごい人になるからね。
ありがとう!