SMAP解散。
先日、SMAP×SMAP最終回を観た。
1人のジャニーズファンとして観ていた。
直接観たのは最後の20分ぐらいであったが、いろんなことを考えながら観ていた。
SMAPというグループよりも若い私は、デビュー当時を知らないし、正直、6人時代もよく知らない。だけど、数々の音楽番組での「○○な曲ランキング」などで、常にSMAPがランクインしていたことは知っている。
SMAPと言えば、おじいちゃんやおばあちゃんにも話が通じた。「SMAP」という存在を知っているからこそ、「嵐」という概念の理解が容易になり、おじいちゃんたちと、「嵐が紅白に出るみたいだね。」という会話まですることができた。
それだけ、日本国民に与えてきた影響は偉大だと思う。
まだ、彼らが後輩たちに与えた影響も計り知れないと思う。SMAPのメンバーのおかげでドラマに出演させてもらったり、バラエティに呼ばれたり。ついには、その呼ばれたジャニーズタレントのしょうかいとして、さらに下の年代のジャニーズタレントがバラエティに出演したこともあった。本当にありがとうございました。
少クラでも、SMAPの曲は何回も聞いた。オリジナルスマイル、ベストフレンド、SHAKE、ありがとう、などなど。Jr.たちだけでなく、客席も一体となって楽しんでいるようで、観ていてとてもわくわくした。本当にすごいと思う。
「世界に一つだけの花」を歌っている時、彼らは何を考えていたのだろう。スケジュールの詳しいことは分からないが、「あと数分でSMAPとしての人生が終わる。」なんていうことが頭をよぎったりしていたのかな、と思っていた。
私たちが観た表舞台の数と同じだけ、彼らには舞台裏があったはず。そのための準備期間だって、もしかしたら、私たちのうちわ作りやメイク時間よりも長いかもしれない。準備期間と言っても、ただダンスの練習をすればいいだけではない。いろんな困難があって、私たちが知らないこともたくさんあるのだろうと思った。
歌い終わって、天井を見上げた目の奥には、どんな景色が広がっていたのだろう。
※ここから先は、より主観的な表現を含みますので、ご了承ください。
ノンストップライブの放送もあった。歌い終わって5人が中心に集まり、5人で歩いて森くんからの手紙が読まれた。手紙が読まれた後、5人で並んで坂をのぼる後ろ姿を見ると、びっくりするぐらい冷静になっている自分がいた。
「なんだこの茶番。」と思った。
「最後は5人で並んでゆっくり歩いてください。」なんていうスタッフからの指示が予めあったのならば、ただの茶番だ。
なんていう興ざめなことを考えたりもした。だけど、言い方は悪いかもしれないが、その茶番に全身全霊をかけてくれている彼ら、そして、全力で応援するファン、という構図が成立しているからこそ、素晴らしい世界が開かれたのだと思う。
「世界に一つだけの花」を歌い終わった後、幕がおりてきた。
オルゴールの音が響いていた。
オルゴールの途中であったが、休符のところだったのか、音が一瞬途切れた。
私は、「曲が止まった。」と錯覚した。
「あ、曲が止まった。この幕の下の隙間から見える脚が今にも動いて、『やっぱり解散しませ〜ん!!!』ってみんな笑顔で出てくるかもしれない。」と思った。
そんな考えを巡らせたり、そんな考えを否定したり、思考を何往復もできるくらい、その一瞬の空白の時間が、私にとっては、とても長く感じられた。
しかし、私の淡い期待を踏みにじるように、次の音は何も知らないふりをして流れ始め、幕がおりた。
終わった。
だけど、誰もSMAPを忘れはしないと思う。
まだまだ書き足りないから、またいつか書こうかな。
ありがとうございました。