ヲタ卒への日々…。

ジャニヲタ卒業に至るまでを記録します。

とある番組…。


テレビが苦手になった。

ジャニーズが好き、ということと、我ながら到底結びつかないと思う。

だが、苦手になった。






ある番組を観た。

様々な一般人の私生活をとりあげ、それがいかがなものかと芸能人たちがとやかく言うという内容だった。

紹介VTRに対し、芸能人たちは○か×か判断する。そして、その内容について彼らが思うことを発言していく。

私にはそれが恐ろしかった。

そもそも、他人の生き方に○か×をつけるほどの権限なんて、誰にもあるわけない。もちろん違法なことを除いて。

こんなことを言い出したら、キリがないのはわかる。しかし、とても違和感があった。

さらに拍車をかけたのは、私の家族だった。親の職業柄、だらだらしている若者に文句を言いたくなるのはわかる。だけど、マジトーンで彼らの生活に文句を言ってほしくはなかった。

彼らの全てを知らずに、よくそんなこと言えるな、という気がした。そして、同年代の若者である子どもの前で、それらの言葉を吐き捨てる神経が理解できなかった。



私と彼らは別の人間だ。そして、住んでいる環境も、日々触っているものも、考えていることも全く違う。相手のことを想像したことがないくらい、全く関連なんてない者同士だ。だけど、唯一、世間から「若者」として認識されるという点で同じ部類に入ると思う。

その若者である私の前で、軽々しく批判コメントを炸裂させる親が恐ろしかった。

考えすぎかもしれない。だけど、親の言葉の節々に、私自身に対する批判メッセージが込められていそうでとても怖かった。






画面の中のコメンテーターも、私の親も、何に対して怒りをぶつけているのだろう。

人々がストレスの矛先を常に探し続けている今の時代に、その矛先をこちらに向けよとばかりに番組を製作する人たちがとても怖い。

ストレスの矛先を向けようなんて、意識的に考える人はほとんどいないと思う。だからこそ、「無意識に負の感情を集めるテレビ番組」って考えると、恐ろしかった。

「無意識に負の感情を集めて、数字をとる。」ということを制作側は考えてるのかな、なんて想像し始めると、本当に恐ろしくてしょうがなかった。

そんなこと、出演者や制作側はこれっぽっちも考えていないかもしれない。




だけど、私はそんなことを考えてしまった。




この癖やめたい。












それに加えて、「その番組を観ていたら、実生活でもそんな目線で他人を見る癖がついちゃいそう。」っていう恐怖もある。何も考えずにテレビを観ていても、大なり小なり何らかの影響が自分に及ぶはずだ。その影響が、マイナスにでてしまったら、と考えると、とても怖い。

他人を○か×かなんて判断する番組を観るよりも、素直な感情のやりとりであるAVを観た方が楽しいと思った。

特に女性向け。男性向けは、「現実にあったら捕まるでしょ。」とか、「一歩間違うと危険すぎる。」とかあるけど、女性向けは比較的穏やかな気持ちで観ることができる。もちろん、全部そうだとは言わないし、私が知らないだけかもしれないけれど。